エアモルタルを活用した橋梁の長寿命化技術(土工化)
近年実績が増えている気泡混合軽量土を用いた橋梁の長寿命化(土工化)工法です。
基本情報
気泡コンクリート(エアモルタル・エアミルク)とは、スラリー(泥状物)状のモルタルと気泡を混合した材料であり、これをを盛り土に用いることで通常の土では施工が困難な場所における盛土が可能となる軽量盛土工法です。 <特徴> 1. 固まると自立するため、急傾斜地や用地限界内等での盛土も可能。 2. 軽量のため、盛土や埋戻しの際、地盤や構造物に対する荷重・土圧を軽減する。 3. 流動性に優れ締め固めが不要。狭小部の埋戻し、各種の空隙充てんなどに適する。 4. セメント使用量、空気量等の調節により単位体積重量を5kN/㎥~13kN/㎥の間で適切な配合設計が可能。 5. 有機系高分子材料に比べて、紫外線、熱、油などに強く、耐久性が高い。
価格帯
納期
用途/実績例
気泡コンクリートのメリットにより、軟弱地盤上の橋台背面や急傾斜地の道路拡幅など通常の土では施工が困難な場所における盛土工事「FCB工法」において、同社では2022年度、施工数量は累計680万㎥を超えました。これは国内のFCB工法施工数量の約7割に相当します。その実績を活かした橋梁の土工化工法は、2008年に山間部国道で採用され現在まで実績を伸ばしております。
カタログ(3)
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昭和30年代半ば、東京オリンピック開催を控えた建設工事活況時代での 高層ビルの軽量化や省力化の需要増大の中、麻生産業株式会社(現 株式会社麻生)は、 軽量性、断熱性等に優れた気泡コンクリート(エアモルタル)を断熱材として使用することに着目し、 建築用気泡コンクリートの製造と現場施工を目的として当社を設立しました。 米国からの導入技術を研究開発した独自の技術と製品(気泡コンクリート)の持つ優れた特性は 時代ニーズにマッチし、高層ビルの軽量化、省力化のための屋上の防水押さえ、各階床板の嵩上げ、 機械室の配管埋込みなどに使用されました。 その後、気泡コンクリートの軽量性等の特性が様々な分野から注目され、東海道新幹線工事をはじめ 数々の土木工事分野に採用されるようになりました。 その施工実績は今日まで1,000万m3を超え、当社はエアモルタルのパイオニアとして また様々なニーズに対応する技術開発型の企業として、時代と社会に満足を提供し続けております。