仮想空間を活用した除雪オペレーター育成用シミュレーターを共同開発

株式会社クリテック工業 本社、大阪営業所、福岡営業所
伸縮装置メーカー クリテック工業は、大高建設(本社=富山県黒部市/大橋聡司社長)に協力し、「仮想空間を活用した除雪オペレーター育成用シミュレーター」の開発を進め、2024年12月に完成した。 大高建設はメタバースで土木工事現場を再現し、建設DXを推進してきた。豪雪地帯に本社を置くことから除雪作業のオペレーター育成を目的にシミュレーターの開発に着手。SNSを通じて親交のあったクリテック工業に協力を依頼した。 除雪作業では大きな課題があった。除雪車のショベルが当たって伸縮装置が損傷したり、車両の急停止でオペレーターが負傷したりする恐れもあるからだ。 クリテック工業ではメタバース上に伸縮装置を再現するための監修を行うとともに、除雪誘導板を設けた伸縮装置の画像を提供するなどリアルなVR環境の構築に協力した。 現実の橋梁さながらにリアルなVR環境を構築し、天候条件や視界不良、路面状況まで再現。ショベルが伸縮装置にぶつかると衝撃が伝わるなど臨場感と緊張感を体験可能にした。 今後、大高建設では2025年末をめどに、シミュレーターにレバーやペダルなども導入して、除雪車の実機に近いタイプを開発する予定である。


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