遊水地の堤防に太陽光発電を設置 愛知県で実証実験スタート

株式会社ケネスエネルギー開発
パシフィックコンサルタンツは7月7日、愛知県が進める「矢作川・豊川カーボンニュートラルプロジェクト」の一環として、遊水地の堤防に太陽光発電設備を組み込んだブロックを設置し、実証実験を開始しました。 この実験では、新しい「ペロブスカイト太陽電池」を使い、堤防の機能を損なわずに発電できるかを検証します。期間は2026年3月までです。雨や風の影響、防草効果、感電リスクなども確認し、安全で効率的な維持管理方法の確立を目指します。 この技術が実用化されれば、堤防やダム、ため池など水インフラの空間を活用し、再生可能エネルギーの導入が進むと期待されています。除草費用の削減や堤防の強化といった副次的な効果も見込まれています。 遊水地は洪水時に川の水を一時的に貯める施設で、防災に重要な役割を果たしています。愛知県はこのプロジェクトを通じ、再エネ活用とカーボンニュートラルの実現を目指しています。
